Appleが、新型M4 MacBook Airを発表する準備を進めているとの情報が浮上した。加えて、待望のiPhone SE 4やエントリー向けiPadのアップデート、さらにはM5チップ搭載のApple Vision Proの可能性も取り沙汰されている。
Apple Storeの在庫動向やソフトウェアのリーク情報を基に、今後数週間で新製品が次々と発表されるかもしれない。Appleの最新ラインナップがどのように進化するのか、最新情報を整理する。
M4 MacBook Airの進化 ー 16GB RAM標準化で何が変わるのか

M4 MacBook Airの登場に際し、特に注目されているのが「16GB RAMが標準搭載される可能性」だ。AppleはこれまでエントリーモデルのMacBook Airにおいて、8GB RAMを基本構成としてきた。しかし、M4チップの導入により、最低構成が16GBへと移行するとの情報が浮上している。
この変更が実現すれば、MacBook Airの性能は大幅に向上する。特に、ブラウザのタブを多数開いた状態での動作や、動画編集、プログラミングといったメモリ負荷の高い作業がより快適になるだろう。また、Appleは「Apple Intelligence」と呼ばれるAI機能をMacに組み込む計画を進めているとされており、そのためのメモリ増強という側面も考えられる。
AI機能の活用には十分なメモリが求められるため、Appleが将来的な機能拡充を見越している可能性は高い。一方で、16GB RAMの標準化が価格に影響を与えるかどうかも気になるポイントだ。現在のM3 MacBook Airは13インチモデルが税込164,800円から、15インチモデルが税込208,800円からとなっている。
16GB RAMが標準になることで、価格が若干上昇する可能性も否定できない。ただし、M2 MacBook Airの販売終了後もM1モデルが長く併売されたように、M3モデルが引き続き販売される可能性もある。Appleの価格設定やラインナップの変化に注目したい。
iPhone SE 4のデザイン刷新 ー ノッチ搭載でエントリーモデルの常識が変わる?
長年デザインの大幅な変化がなかったiPhone SEシリーズだが、次期モデルではついにノッチ付きディスプレイが採用される可能性がある。これまでのSEシリーズは、iPhone 8の筐体を継続して使用し、ホームボタンを備えたデザインを維持してきた。しかし、iPhone SE 4では、iPhone 14に近いフルスクリーンデザインへと移行するとの噂が広まっている。
この変更が実現すれば、iPhone SEシリーズにとっては最大の進化となる。従来のiPhone SEは「低価格ながら最新のチップを搭載する」ことが最大の魅力だったが、古いデザインがネックとなり、一部のユーザーにとっては選択肢から外れていた。しかし、新しいデザインが採用されれば、見た目の面でも最新モデルと遜色のない仕上がりとなり、より多くのユーザーの関心を引くことになりそうだ。
ただし、価格面ではやや懸念もある。現在のiPhone SE(第3世代)は429ドルからのスタートだったが、新モデルは499ドルに引き上げられる可能性がある。これは、ディスプレイの大型化やFace IDの搭載が影響していると考えられる。
また、A18チップの搭載により、処理性能は大幅に向上することが予想されるが、Apple Intelligence対応の有無がどうなるかも気になるポイントだ。SEシリーズは基本的にコストパフォーマンスを重視したモデルのため、AI関連機能がどこまで活用できるかは不透明な部分がある。Appleの発表を待ちたい。
Apple Vision Proの未来 ー M5チップ搭載で何が変わるのか
Appleの最先端デバイスであるVision Proにも、新たな動きが見られる。M5チップを搭載した次世代モデルが開発中との噂があり、2025年の登場が期待されている。現在のVision ProはM2チップとR1チップを組み合わせた構成だが、M5へと進化することでパフォーマンスが大幅に向上する可能性がある。
特に期待されるのは、バッテリー持続時間の向上と軽量化だ。現行のVision Proはバッテリー駆動時間が約2時間と短く、長時間の使用には外部電源がほぼ必須となる。この課題を克服するために、M5チップの省電力性能が大きな鍵を握ると考えられる。また、初代Vision Proは約600gとかなりの重量があり、長時間の装着には負担がかかる。M5モデルでは軽量化とバランスの改善が期待される。
一方で、AppleのAR/VR戦略は不透明な部分が多い。最近、ARグラスの開発が中止されたとの報道があり、Appleが今後どの方向に進むのか明確ではない。ただし、Vision Proの次世代モデルが開発されているという情報は、同社がこの分野をまだ諦めていないことを示している。
さらに、廉価版となる「Apple Vision SE」の登場も噂されている。これはVision Proの価格が非常に高額であることを考慮した、より手頃なモデルとして期待されている。ただし、M5チップが廉価モデルに搭載される可能性は低く、まずはハイエンドモデルでの採用が優先されるとみられる。今後の動向に注目したい。
Source:Laptop Mag