OnePlusの次期ミッドレンジスマートフォン「OnePlus Nord 5」について、新たな情報が注目を集めている。同社はこれまで、Nordシリーズを毎年夏頃にリリースしており、前モデルのNord 4は2024年8月に発売された。この流れを踏まえると、Nord 5も2025年半ばに登場する可能性が高い。
さらに、OnePlusが現在開発中の「Ace 5V」が、Nord 5としてグローバル市場に投入されるとの噂もある。特筆すべきは、Ace 5Vが7000mAhの大容量バッテリーを搭載すると報じられており、これが事実であれば、Nord 5も同様のバッテリー性能を備えることが期待される。
これにより、長時間の使用が可能となり、ユーザーの利便性が大幅に向上するだろう。また、充電速度の向上やカメラ性能の強化など、他のスペックにも注目が集まっている。正式な発表はまだ行われていないが、今後の情報に目が離せない。
7000mAhバッテリーがスマートフォンの常識を変えるか
![](https://tech-gadget.reinforz.co.jp/wp-content/uploads/2024/06/4270210_m-1024x683.jpg)
OnePlus Nord 5に関する最も注目すべき情報は、7000mAhという大容量バッテリーの搭載が噂されている点だ。現行のスマートフォンの多くは4500mAhから5000mAhのバッテリーを採用しており、この容量を大きく上回る。これが事実であれば、バッテリー持ちの概念を変える可能性がある。
近年、バッテリー技術は進化しているが、高容量化には物理的なサイズや重量の増加という課題がつきまとう。しかし、OnePlusがAce 5Vとして開発しているとされる端末がNord 5として登場するならば、この問題をどのように解決しているのかが興味深い。特に、軽量化と薄型デザインを維持しながら大容量バッテリーを搭載するためには、新素材の採用や電力効率の最適化が求められる。
また、バッテリー持ちだけでなく、充電速度の向上も期待される。OnePlusはこれまでも急速充電技術に力を入れており、Nord 4では100Wの急速充電を採用していた。Nord 5では120W以上の充電速度が実現すれば、超大容量バッテリーを短時間で充電できる可能性がある。こうした技術が組み合わされることで、一度の充電で1日以上使えるスマートフォンが現実味を帯びてくるだろう。
一方で、7000mAhという大容量バッテリーを搭載することで、本体の重量がどこまで増加するのかも気になるポイントだ。これまでのスマートフォンの多くは200g前後の重量に抑えられていたが、これを大きく超えると片手操作が難しくなる可能性もある。そのため、OnePlusがどのようなバランスを取るのかに注目したい。
LTPOディスプレイ採用の可能性とバッテリー効率の向上
ディスプレイの省電力化は、スマートフォンのバッテリー持ちを左右する重要な要素である。Nord 4はOLEDディスプレイを採用していたものの、LTPO技術は搭載されていなかった。そのため、リフレッシュレートは固定されたままで、状況に応じた調整ができず、バッテリー消費の最適化には限界があった。
Nord 5では、LTPO技術が導入される可能性がある。この技術により、リフレッシュレートを1Hzから120Hzの間で可変にすることができ、例えば静止画を表示しているときにはリフレッシュレートを下げ、スクロール時には高リフレッシュレートにすることで消費電力を抑えられる。
これが実現すれば、7000mAhのバッテリーと組み合わせることで、驚異的なバッテリー持ちを実現する可能性がある。また、LTPOディスプレイが採用されることで、明るさや色の調整がより細かく行えるようになり、屋外での視認性も向上するだろう。
Ace 5Vが1.5K解像度のフラットスクリーンを採用するとされていることを考えると、Nord 5もこれに準じたディスプレイを搭載する可能性が高い。解像度が向上すれば、より精細な画面表示が可能になり、特に動画やゲームの体験が向上する。
しかし、LTPO技術は通常のOLEDパネルに比べて製造コストが高いため、Nordシリーズの価格帯を考慮すると、搭載されない可能性もある。その場合、代替としてより省電力なディスプレイドライバを採用し、バッテリー消費を抑える工夫がされるかもしれない。いずれにせよ、ディスプレイ技術の進化がNord 5の電力効率向上に大きく寄与することは間違いない。
カメラ性能の向上とAI技術の進化
Nord 4では、50MPのメインカメラが優れた性能を発揮したものの、ウルトラワイドカメラの画質や望遠レンズの非搭載が課題として指摘されていた。Nord 5では、カメラ性能の向上が期待されており、特にウルトラワイドカメラの強化と、2倍望遠レンズの搭載が噂されている。
近年のスマートフォンではAIによる画像処理技術が進化しており、OnePlusもこの分野に力を入れている。例えば、「AI Best Face」機能のように、被写体の表情を最適化する機能が追加される可能性がある。また、夜間撮影の強化や、ポートレートモードの精度向上など、ソフトウェア面での改善が進むことで、カメラの実力がより引き出されるだろう。
また、OnePlusは過去にHasselbladと協力したカメラチューニングを行ってきたが、Nordシリーズにはその技術が活かされてこなかった。もし、Nord 5で一部の技術が導入されれば、色彩やダイナミックレンジの表現がより豊かになる可能性がある。
一方で、カメラ性能の向上にはコストが伴うため、Nord 5の価格帯を考慮すると、全ての機能がフラッグシップモデル並みに向上するわけではないかもしれない。そのため、ハードウェアのスペックアップだけでなく、ソフトウェアの最適化による進化に期待したい。
Source:Tech Advisor