家電見本市CES 2025でBelkinは新型アクセサリー「Stage Power Grip」を発表した。この製品はiPhoneのカメラ機能を強化するもので、手ブレを抑える人間工学デザインのグリップや、10,000mAhの内蔵バッテリーを搭載しているのが特徴だ。
MagSafe対応で簡単に装着でき、USB-Cケーブルによる外部デバイス充電も可能である。さらに、スタンド機能を備え、タイマー撮影や動画視聴時の利便性を高める仕様となっている。価格は80ドル未満を目標としているが、具体的な発売日は未定だ。
Belkinは「Stage Power Grip」だけでなく、「BoostCharge Pro Wireless Charging Pad」や「Soundform Isolate」など、複数の新製品も同時に披露した。特に、録音機能強化を図る「Creator Bundle」はプロ向け仕様で注目を集めた。これらの新製品は2025年4月以降に店頭展開が予定されている。
iPhoneアクセサリー市場の革新を目指すBelkinの狙い
Belkinは、CES 2025にてiPhone用アクセサリー「Stage Power Grip」を発表したことで、スマートフォンアクセサリー市場での競争力を一段と高めようとしている。このアクセサリーは、カメラの安定性を追求するグリップ機能と大容量バッテリーを組み合わせており、撮影時の長時間使用を支える設計が際立つ。
特筆すべきは10,000mAhという大容量バッテリーであり、外部機器やiPhone本体への充電をサポートする利便性がユーザーの外出時の負担を軽減する。また、MagSafe対応という特徴も重要である。従来の物理的な取り付け方式に比べて素早く装着でき、日常の撮影スタイルを劇的に変える可能性を秘めている。
CES 2025で展示された他社製品との比較から見ても、このアクセサリーは「利便性と機能性の両立」を重視する現代のユーザー層を意識した設計といえる。公式発表によれば、80ドル未満を目標とした価格設定は競争力を高める要素となりうるが、市場動向や他社製品の動き次第では柔軟な価格調整も必要だろう。
Stage Power Gripの多機能性がもたらす撮影体験の変化
「Stage Power Grip」は単なるカメラグリップにとどまらず、スマートフォンスタンドとしての機能も持つ。これは、動画撮影やタイマーを使った撮影に適しており、クリエイターやカジュアルなユーザーに新たな撮影スタイルを提供する点で評価される。
Belkinが発表したスタンド機能付きアクセサリーは従来から存在するが、今回のモデルは専用のLED画面でバッテリー残量を確認できる点が新しい。これにより、充電切れを防ぐ管理が容易になり、長時間撮影にも耐えうる製品に進化した。
加えて、スタンド機能はYouTubeなどの動画視聴時にも有効であり、モバイルデバイスの活用範囲を広げる。特に、クリエイター向け製品の需要が増加する中、Belkinの「Creator Bundle」などと組み合わせて使用することで、映像撮影や配信の効率が向上する可能性もある。
これらの特徴から見ても、ただの補助アクセサリーではなく「クリエイティブなツール」としての価値を持つことがうかがえる。
CES 2025での発表製品群とBelkinの戦略
CES 2025では、「Stage Power Grip」以外にも多岐にわたるBelkinの新製品が発表されている。「BoostCharge Pro Wireless Charging Pad」や「Soundform Isolate」など、充電デバイスからオーディオ機器に至るまで、幅広いラインアップが披露された。
特に、「BoostCharge Pro Wireless Charging Pad」はQi2規格に対応し、15Wの充電出力とキックスタンド付きの設計が目を引く。これにより、充電しながら動画視聴を行うなど、ユーザー体験を最適化する設計がなされている。
さらに、「Soundform Isolate」は新しいオーバーイヤーヘッドホンとして音質と装着感のバランスを追求しており、音楽リスナーやリモートワーカーをターゲットにした製品となっている。Belkinの発表内容から見て取れるのは、「充電」「音響」「映像」という異なるニーズに応える包括的な戦略だ。
同社の動向は今後も多くのユーザーや業界関係者から注目を集めるであろう。CES 2025という世界的イベントでの発表は、同社の存在感を確実に強化する一手となった。