Grinding Gear Gamesがリリースした「Path of Exile 2」が、最新ハードウェアでどのような性能を発揮するのか注目を集めている。今回のテストでは、NVIDIA GeForce RTX 4090とAMD Ryzen 9 7950X3Dを搭載したPCを使用し、4K解像度の最大設定で動作を検証。結果、ゲームは100FPSを常時超え、一部の負荷が高いシーンでも安定したパフォーマンスを見せた。
特にClearfellへの初回訪問時にCPU負荷が上昇する現象が確認されたものの、これは非同期シェーダーコンパイルによる一時的なもので、再訪時には発生しなかった。また、リアルタイムGIによる高品質なライティングや詳細な環境描写が視覚面での優位性を強調し、「Diablo 4」を凌駕するとの声もある。現時点でレイトレーシングの非搭載は惜しいが、それを補う滑らかなゲーム体験が魅力だといえよう。
高性能PC環境が生むPath of Exile 2の没入感と課題
「Path of Exile 2」のパフォーマンステストにおいて、NVIDIA GeForce RTX 4090とAMD Ryzen 9 7950X3Dを搭載したPCは、ネイティブ4Kで驚異的な性能を示した。この環境では、最大設定時にほぼ常時120〜140FPSを維持し、負荷がかかる大都市でも100FPSを下回ることがない。
このパフォーマンスは、Intel XeSSやNVIDIA DLSSといった高度な描画技術に加え、最適化されたゲームエンジンの恩恵によるものである。
しかし、Clearfellへの初回訪問時にCPU負荷が100%に達し、フレームレートが80〜90FPSまで低下する現象が確認された。この一時的な性能低下は非同期シェーダーコンパイルによるものと推測され、再訪時には発生しない点からも、ゲームの設計上の一部仕様と考えられる。Grinding Gear Gamesがこの問題に今後どのように対応するか注目される。
リアルタイムGIが描く「Diablo 4」を凌駕するグラフィック表現
「Path of Exile 2」の視覚的表現は、多くのプレイヤーから絶賛されている。特にリアルタイムGI(グローバルイルミネーション)による光と影の再現性は、プレイ体験を大きく向上させている。この技術により、発光するオブジェクトが周囲の環境を自然に照らし、影がリアルタイムで変化する演出が可能となった。
一方で、「Path of Exile 2」はレイトレーシングをサポートしていない。この点について一部のゲーマーから失望の声が上がるものの、リアルタイムGIはレイトレーシングに匹敵する品質を提供しているとの評価もある。また、敵キャラクターやダンジョンのデザインにおいては「Diablo 4」を超えるとの比較もあり、Grinding Gear Gamesが投入した美術面での努力が伺える。
最高のパフォーマンスを支える技術的基盤と展望
「Path of Exile 2」が滑らかなプレイ体験を提供する背景には、VulkanとDX12という2つのAPIのサポートがある。このデュアルサポートにより、幅広いPC環境での安定した動作が可能となり、グラフィックスや処理速度の向上に寄与している。また、6000MHzのDDR5メモリや最新のGeForceドライババージョン566.14の採用が、パフォーマンスの向上をさらに押し上げている。
Grinding Gear Gamesはアーリーアクセス段階においても極めて完成度の高い体験を提供しているが、今後の正式版リリースに向けた最適化が期待される。例えば、Clearfell訪問時のCPU負荷問題や、より詳細なフレーム生成設定の追加が行われれば、さらに多くのゲーマーを魅了するだろう。技術的革新とユーザー体験の両立が「Path of Exile 2」の成功の鍵となる。