Xiaomiが最新スマートウォッチ「Redmi Watch 5」を発表した。特徴的なのは、1500ニトの明るさを誇る2.07インチAMOLEDカーブディスプレイで、解像度432×514ピクセル、60Hzリフレッシュレートと高い画面占有率を実現している。アルミニウム合金フレームとステンレス製回転クラウンによる洗練されたデザインも目を引く。

HyperOS 2を搭載し、サードパーティアプリやスマートホーム制御、車両管理機能をサポート。健康管理機能として心拍数モニタリング、SpO2追跡、ストレス管理が可能で、150以上のスポーツモードや独立したGNSSポジショニングも備える。また、5ATMの防水性能によりウォータースポーツにも対応する。

バッテリーはBluetooth版で最大24日間、eSIM版で12日間使用可能。eSIM版では通話やメッセージングが可能で、幅広い利用シーンに応える設計となっている。

高精細ディスプレイと直感的操作性の融合

Redmi Watch 5に搭載されたAMOLEDカーブディスプレイは、2.07インチという大画面ながらも2mmの極薄ベゼルを実現しており、視覚的な一体感と操作性を両立している。特に1500ニトの高輝度は、屋外の強い日差しの下でも視認性を確保し、日常生活からアウトドアまで幅広いシーンで活躍する。加えて、60Hzのリフレッシュレートは滑らかなアニメーション表示を可能にし、ユーザーエクスペリエンスを向上させている。

本体フレームはアルミニウム合金、回転式クラウンはステンレス製と、プレミアム感のある素材を採用。これにより、見た目だけでなく耐久性も備えている。Xiaomiはこのデザインについて、「スタイリッシュさと実用性を両立した新基準」と公式発表で述べており、その自信がうかがえる。こうした工夫は、同価格帯の他製品との差別化に成功しているといえる。

一方で、ユーザーインターフェースがどれほど直感的か、回転式クラウンの操作性が競合製品と比較してどのような優位性を持つかについては、今後の実際の使用体験によって評価が定まるだろう。

eSIM対応とその可能性

Redmi Watch 5のeSIM対応版は、スマートウォッチの新たな活用方法を提示している。単独での通話やメッセージ送信が可能となるこの機能は、スマートフォンを持たずにアクティブに行動する層にとって大きな魅力となる。また、トランシーバーとして利用できる点も、グループでのアウトドア活動やイベント参加時に有用性が高い。

特に目を引くのは、最大25時間という連続使用が可能なバッテリー性能である。eSIM版はBluetooth版に比べると使用時間は短いが、それでも日常利用で問題ないレベルを維持している。これは、Xiaomiのバッテリー効率化技術が進化している証といえる。

ただし、eSIMの利用には通信事業者の契約が必要であるため、利用地域や提供条件が制限となる可能性がある。この点について、公式ウェブサイトや販売店での事前確認が重要である。今後、Xiaomiが通信事業者との提携を拡大すれば、この制限も解消される可能性が高い。

スマート機能と健康管理への新たなアプローチ

HyperOS 2を搭載したRedmi Watch 5は、サードパーティアプリとの互換性やスマートホーム、車両管理機能を備え、多機能性を追求している。特に、NFCによる非接触決済やスマートカーキー機能は、日常生活の利便性を大幅に向上させる要素である。

また、健康管理機能も充実しており、心拍数モニタリングやSpO2追跡に加え、ストレス管理機能が搭載されている。これにより、利用者は身体状態をリアルタイムで把握し、必要に応じて生活習慣を見直すことができる。150以上のスポーツモードと独立したGNSSポジショニングを備えている点も、アクティブなライフスタイルを支援する設計といえる。

これらの機能について、Xiaomiは「ウェアラブルデバイスが日々の生活を豊かにする重要な役割を担う時代」とコメントしており、健康テクノロジー分野への注力を明確にしている。一方で、これらのデータの精度や利便性が他の専門デバイスと比較してどう評価されるかは、今後の使用レビューが鍵となるだろう。