Oppoは次世代フラッグシップ「Find X8シリーズ」を発表し、スマートフォン業界初のデュアルペリスコープカメラシステムを搭載した。特筆すべきは、3倍と6倍の光学ズームに対応する「トリプルプリズム折りたたみレンズ」が、従来モデルと比較して重量を30%、サイズを24%削減し、薄型軽量化を実現した点である。
さらに、AIによる望遠ズーム「AIテレスコープズーム」やハッセルブラッドとのコラボレーションによる自然なボケと色再現、ドルビービジョン対応の動画録画機能も備えている。このシリーズにはiPhoneに似たクイックボタンも搭載されており、瞬時にカメラ機能へアクセスできるため、ユーザーにとって利便性が大幅に向上している。
世界初のデュアルペリスコープカメラが生む革新と可能性
Oppo Find X8シリーズの大きな注目点は、スマートフォン初となるデュアルペリスコープカメラシステムの導入である。このシステムは、3倍と6倍の光学ズームに対応し、特に遠距離の被写体撮影において、圧倒的な性能を発揮する。
これを実現した「トリプルプリズム折りたたみレンズ」は、従来よりも30%軽量化され、カメラ部の突起を最小限に抑えるために設計されたものである。レンズが本体と平行に配置されているため、外観が滑らかになり、デザイン性の高い仕上がりとなっている。
さらに、搭載された50MPのLYT-600センサーが、低照度環境でも高精度の撮影を可能にし、旅行や夜間撮影など、幅広いシーンで役立つとされている。OppoはHT Techへの発表を通じ、この技術によってより幅広い層にスマートフォンカメラの魅力を伝えられると期待を示している。
スマートフォンのカメラがこれまでの単なる補助的な機能から、デジタルカメラに迫るレベルにまで進化しているといえよう。
AIテレスコープズームがもたらす超望遠撮影の新境地
Find X8シリーズでは、AIを駆使した望遠ズーム「AIテレスコープズーム」を搭載している。AIがズーム段階ごとに異なるアルゴリズムを用いることで、10倍から120倍という大幅なズーム範囲においても高い精度と鮮明さが保たれる設計である。
この技術は、遠方の風景やスポーツイベントなど、従来のスマートフォンでは難しかったシーンにも対応可能な新たな撮影体験を提供する。AIテレスコープズームは、被写体が遠く離れている状況でも、従来の光学ズームのようにピントを外すことなく高解像度で対象を捉えることができる。
これは、従来のデジタルズームによる画質の低下を回避する技術革新ともいえ、ズーム性能の限界を超えるものだと考えられる。AIが画像補正やノイズ除去に最適な調整を行うため、Find X8シリーズは特にズーム撮影でのパフォーマンスにおいて他のスマートフォンを一歩リードしている。
便利なクイックボタンとハッセルブラッドモードが生む撮影の楽しさ
Find X8シリーズには、iPhone 16を彷彿とさせるクイックボタンが搭載されており、これによりカメラインターフェースへのアクセスがワンタッチで行えるようになっている。さらに、クイックボタンを長押しすれば連写モードが起動し、横向きでスワイプすればズームインも可能で、利便性が大幅に向上した。
スマートフォンカメラの即応性が強化されたことで、瞬間を逃さず撮影できる利点があるといえる。また、Find X8シリーズはハッセルブラッドとの提携による「ハッセルブラッドカメラモード」も搭載しており、鮮やかな色彩と自然なボケ感を兼ね備えた中判カメラのような写真体験を提供する。
このモードにより、被写体と背景の明暗差や色の濃淡を繊細に再現でき、写真にリアルな奥行きを与えることが可能である。ハッセルブラッドの技術が加わることで、スマートフォンでありながらプロフェッショナルな品質の写真を楽しめる点がFind X8シリーズの大きな魅力といえよう。