Samsungが新たに発表したGalaxy Tab S10シリーズは、前モデルであるTab S9の成功を引き継ぎ、さらなる改良を加えて登場した。
今回のモデルでは、MediaTek Dimensity 9300+チップを搭載し、処理能力が大幅に向上している。
また、SペンのサポートやIP68の防塵・防水性能を維持しつつ、軽量化や薄型化が図られているのも大きなポイントだ。

Galaxy Tab S10シリーズの概要

Samsungが新たに発表したGalaxy Tab S10シリーズは、前モデルであるTab S9の成功を引き継ぎつつ、さらなるアップグレードを施した最新のフラッグシップAndroidタブレットである。このシリーズは「Galaxy Tab S10+」と「Galaxy Tab S10 Ultra」の2モデルで構成され、それぞれ12.4インチと14.6インチのディスプレイを搭載している。

ディスプレイには120HzのダイナミックAMOLED 2Xが採用されており、反射防止技術を搭載することで外光の影響を最小限に抑え、よりクリアな視聴体験を提供する。また、サウンド面でも強化が施されており、AIによるダイアログブースト機能が声の明瞭さを向上させる。

このシリーズは、SペンやIP68の防水・防塵性能など、前モデルの優れた特徴を維持しながらも、新たにMediaTek Dimensity 9300+チップを搭載し、処理能力が大幅に向上している点が最大の特徴である。

主なハードウェアアップグレード

Galaxy Tab S10シリーズにおける最大のハードウェアのアップグレードは、MediaTek Dimensity 9300+チップの搭載である。このSoCにより、前モデルと比較してCPU性能が18%、GPU性能が28%向上し、AI処理速度も14%向上している。

また、バッテリー容量も拡充されており、Galaxy Tab S10+では10,090mAh、Galaxy Tab S10 Ultraでは11,200mAhの大容量バッテリーが搭載されている。これにより、長時間の使用でも快適に利用することが可能である。さらに、45Wの高速充電に対応しており、短時間での充電が可能だ。

接続面でも、Galaxy Tab S10 Ultraは最新のWi-Fi 7をサポートし、さらに高速なインターネット接続を提供する。これに対し、Galaxy Tab S10+はWi-Fi 6E対応となっており、どちらも現行の通信環境で最大限のパフォーマンスを発揮する。

デザインと互換性について

Galaxy Tab S10シリーズは、デザイン面では前モデルのGalaxy Tab S9シリーズとほぼ同じ外観を維持している。しかしながら、0.1mmの薄型化と10g(Tab S10+)、15g(Tab S10 Ultra)の軽量化が図られており、手に持った際の感触がより軽快になっている。

また、前モデルとのアクセサリー互換性も確保されており、Tab S9用のケースやカバーをそのまま流用することができる。これにより、既存のアクセサリーを再購入する手間が省け、コスト面でもメリットがある。

耐久性にも配慮されており、IP68の防水・防塵性能を備えている。さらに、Sペンは本体に内蔵され、使用後に簡単に収納できるデザインとなっている。カラー展開はムーンストーングレーとプラチナシルバーの2色が用意されており、シンプルで洗練されたデザインが特徴である。

価格と発売日

Galaxy Tab S10シリーズの価格は、前モデルのGalaxy Tab S9シリーズと同水準に設定されている。Galaxy Tab S10+は1000ドルから、Galaxy Tab S10 Ultraは1200ドルからの価格で販売される。

この価格設定は、最新のハードウェアを搭載していることを考慮すれば、妥当な範囲といえるだろう。特に、MediaTek Dimensity 9300+チップや高性能ディスプレイ、AI機能を備えたこのタブレットは、最高クラスのAndroidタブレットを求めるユーザーには魅力的な選択肢となる。

発売日は2024年10月3日となっており、Samsungはすでに9月26日から予約受付を開始している。ただし、Galaxy Tab S10シリーズの標準モデル(11インチ)はまだ発表されておらず、2025年初頭にGalaxy S25とともにリリースされる見込みである。