Appleの次期モバイルOSであるiOS 18のリリースが迫っている。しかし、すべてのiPhoneがこの新しいOSに対応するわけではない。昨年に続き、いくつかの旧型モデルはサポート対象外となる見込みだ。最新のiPhone 16シリーズでは初めからiOS 18がインストールされるが、既存ユーザーは対応状況を確認する必要がある。

iOS 18に対応するiPhone一覧

iOS 18は、Appleの最新のモバイルオペレーティングシステムであり、複数の新機能を備えているが、すべてのiPhoneがこれをサポートするわけではない。2023年のiOS 17に対応していたiPhoneであれば、iOS 18も引き続きインストールが可能である。具体的には、iPhone SE(第2世代以降)、iPhone XR、iPhone XSシリーズ、iPhone 11シリーズ、iPhone 12シリーズ、iPhone 13シリーズ、iPhone 14シリーズ、そして最新のiPhone 15シリーズが該当する。

一方で、iPhone 8やiPhone Xのような2017年以前のモデルは、iOS 18に対応していない。このような旧型モデルは、iOS 17を最後にアップデートが打ち切られ、新機能を利用することはできないが、基本的な使用には影響はない。特にiPhone 16シリーズはiOS 18を初期搭載しており、最新の体験がすぐに楽しめる。

このように、iPhoneを所有しているユーザーにとって、デバイスの対応状況を確認することが重要である。iOS 18へのアップデートが可能であれば、新しい機能を最大限に活用できるため、最新モデルへの買い替えが必要かどうかの判断材料となるだろう。

Apple Intelligenceへの対応状況

iOS 18の目玉機能のひとつが、Apple Intelligenceである。これはAIを活用した新しいユーザーエクスペリエンスを提供するもので、操作性や生産性を大きく向上させる。しかし、この機能はすべてのiPhoneで利用できるわけではない。Apple Intelligenceの完全な機能を利用できるのは、iPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Max、さらに今後発売されるiPhone 16シリーズのモデルに限られる。

その他のiPhone、たとえばiPhone 14やiPhone 13なども一部のAI機能にアクセスできるが、Apple Intelligenceのフルパワーを体験するためには、やはり最新のハイエンドモデルが必要となる。このため、最新の技術を最大限に活用したいユーザーは、これらのデバイスを検討する価値がある。

Apple Intelligenceの利用可能なデバイスの範囲は、今後のアップデートによって広がる可能性もあるが、現時点では限られたモデルでの提供となっている。この技術の進化により、スマートフォンの使い方そのものが変わる可能性があるため、対応状況は注目すべきポイントである。

iOS 18で期待される新機能

iOS 18は、Apple Intelligenceを含む多くの新機能をユーザーに提供するが、それ以外にも注目すべき改善点が多数存在する。そのひとつが、メッセージアプリの強化である。新しいバージョンでは、テキストを太字、斜体、下線、取り消し線などに変更できる機能が追加される。また、テキストメッセージにアニメーションを加えることも可能になる。このアップデートにより、コミュニケーションの幅がさらに広がることが期待される。

さらに、写真アプリの大規模な再設計も行われる。ユーザーはアルバムを自分で整理し、特定のコレクションをピン留めすることができるようになる。また、アプリのレイアウトもより直感的で使いやすく変更される予定である。特に、イベントごとに写真をまとめる機能は多くのユーザーにとって便利なものとなるだろう。

パスワード管理の改善も注目点である。従来は設定アプリ内で行っていたパスワード管理が、専用アプリに移行し、アクセスしやすくなる。これにより、セキュリティの向上と使い勝手の改善が同時に達成される見込みだ。

iOS 18ベータ版の詳細

iOS 18の正式リリースに先駆けて、ベータ版が既に公開されている。これは、Appleが一般ユーザーに先行して新機能を試してもらうためのものであり、興味のあるユーザーはダウンロード可能だ。ただし、ベータ版には未解決のバグや不安定な動作が含まれているため、メインのデバイスにインストールする際は慎重な判断が求められる。

ベータ版では、iOS 18の主要な機能を体験できるが、特にApple Intelligenceや新しいメッセージ機能、写真アプリの改善点など、最終版に搭載される多くの機能が一部制限される可能性がある。それでも、正式版のリリースを待つよりもいち早く新しい機能を体験したいユーザーにとっては魅力的な選択肢である。

なお、ベータ版のフィードバックはAppleにとっても重要であり、ユーザーからの報告が製品の最終的な品質向上に役立つ。正式版のリリースは数日後とされているが、ベータ版を利用することで、正式版リリースまでの間に操作感を確認し、対応デバイスを再評価することができるだろう。