任天堂が2025年に発売予定のSwitch 2について、アナリストが初期販売台数を600万台以上と予測した。これは過去のコンソール販売動向を踏まえた数値であり、成功すれば1年以内に2000万台以上の売上を達成する可能性もある。

一方、ソニーのPlayStation 6(PS6)は2027~2028年の発売が見込まれており、任天堂はそれまでの市場支配を狙う構えだ。既存コンソール市場が低迷する中、Switch 2がいかに需要を喚起できるかが今後の焦点となる。

Switch 2の初期販売目標は600万台 超える可能性も

任天堂が2025年に投入予定の次世代機Switch 2は、発売後の最初の四半期で600万台以上の販売が見込まれている。これはToyo Securitiesのアナリスト、安田秀樹氏による分析で、任天堂の在庫状況を踏まえた予測だ。もしこの販売ペースが維持されれば、発売1年以内に2000万台超の出荷も視野に入る。

Switch 2の発売タイミングは、コンソール市場全体の低迷期に差し掛かっている。PS4やPS5の販売が鈍化する中、任天堂はこの状況を利用し、後継機の市場展開を積極的に進めている。特に、2027年から2028年にかけて登場する可能性があるPS6との競争を意識し、早期に市場でのシェアを拡大したいと考えているようだ。

ただし、Switch 2の成功は単に出荷台数だけでは決まらない。初動で十分な供給が行き渡るかどうかが大きなカギを握る。PS5の発売当初には供給不足が深刻な問題となったが、任天堂はこうしたリスクを回避するため、すでに大量の在庫確保を進めているとされる。ユーザーにとっては、発売直後に手に入るかどうかが最も重要なポイントとなるだろう。

任天堂とソニーのコンソール戦略 Switch 2とPS6の市場の違い

Switch 2とPS6の対決は、単なるスペック競争ではなく、ゲーム機のコンセプトの違いが鮮明になる可能性がある。任天堂は、Switchシリーズの強みである携帯性や独自タイトルを軸にした戦略を継続する可能性が高く、一方のソニーはハイエンドなゲーム体験を重視し、PS6でさらなる高性能化を狙うと見られる。

これまでも任天堂とソニーのコンソールは競合する場面がありつつも、ターゲット層が異なっていた。Switchは家庭用ゲーム機と携帯機の両方を兼ね備えたスタイルで広く普及し、PS5はハイエンドゲームを求めるユーザーに訴求してきた。PS6が登場すれば、グラフィック性能や処理能力の向上が期待されるが、それがSwitch 2の販売に直接影響を与えるかは未知数だ。

任天堂はPS6が登場する前に市場を確保し、できるだけ多くのユーザーを取り込む戦略を取ると考えられる。特に近年の経済状況を考慮すると、複数のゲーム機を所有するハードルが高くなっており、ユーザーは限られた予算の中でどのコンソールを購入するか慎重に選ぶことになる。そうした環境の中で、Switch 2が幅広いユーザーにどれだけ受け入れられるかが、今後の市場の流れを左右するだろう。

Switch 2の供給体制は万全か PS5の教訓を活かせるか

Switch 2の販売が成功するかどうかは、任天堂がどれだけの在庫を確保できるかにかかっている。過去のコンソール市場では、新型機の発売時に供給不足が問題となることが多かった。特にPS5は発売当初、半導体不足や物流の遅延が影響し、多くのユーザーが入手困難な状況に直面した。任天堂が同じ轍を踏まないためには、十分な生産と供給体制の確立が不可欠となる。

Toyo Securitiesの安田氏によると、任天堂はSwitch 2の在庫を積極的に確保しており、これまでの数四半期にわたり、在庫数が大幅に増加しているという。これが事実であれば、Switch 2はPS5のような供給不足に陥る可能性が低く、ユーザーは発売直後にスムーズに購入できることが期待される。

とはいえ、新型機の発売は予測不能な要素も多く、特に初期需要が想定以上に高まれば、一時的な品薄状態になる可能性は否定できない。Switch 2の価格や性能、ロンチタイトルのラインナップ次第では、発売直後に爆発的な人気を集めることも考えられる。任天堂が十分な供給を維持しつつ、ユーザーが望むゲーム体験を提供できるかどうかが、Switch 2の成功を左右する大きなポイントとなるだろう。

Source:NotebookCheck