ソニーモバイルがMWC 2025でXperia 1 VIIを発表する可能性は極めて低い。過去数年、ソニーは同イベントへの参加を避けており、今年もその流れが続くとみられる。MWC 2025の出展リストにはソニーモバイルの名前がなく、同社の関連部門であるSony Semiconductor IsraelやSony Semiconductor Solutionsのみがブースを構えている。
ソニーは2019年にXperia 1をMWCで発表したが、2020年以降は独自の発表イベントにシフト。2024年にはMWC復帰の噂もあったが実現せず、最新モデルの発表は5月頃にオンラインで行われる流れが定着している。
MWC 2025でXperia 1 VIIが披露される可能性はほぼゼロであり、例年通り独自イベントでの発表となる可能性が高い。MWCではサムスンやシャオミなどの競合が存在感を示す中、ソニーは独自の戦略を維持。Xperia 1 VIIの詳細は未だ不明だが、例年通りなら5月頃に正式発表される可能性がある。
ソニーモバイルのMWC撤退は既定路線か 近年の動向から読み解く

ソニーモバイルがMWCに参加しなくなったのは今回が初めてではない。2019年にXperia 1を発表した際は、MWCでの存在感を示していたが、その後の流れは大きく変化した。2020年のMWCは新型コロナウイルスの影響で中止となり、以降ソニーは独自イベントでの発表を選択している。2024年にはMWC復帰の噂もあったが、結局その姿を見ることはできなかった。
MWC 2025では、ソニーモバイルの名は出展リストにない。代わりにSony Semiconductor IsraelとSony Semiconductor Solutionsがブースを構えるが、これはカメラセンサーや半導体部門の出展であり、スマートフォン発表とは関係がない。一方で、SamsungやXiaomiは複数のブースを確保し、積極的に新技術や新製品をアピールする予定だ。
この流れを踏まえると、ソニーモバイルがMWCに復帰する可能性は低いと考えられる。MWCでの発表がなくなった理由の一つは、独自のタイミングで製品発表を行うことで市場への影響をコントロールしやすくなる点にある。また、Xperiaシリーズの販売戦略を考慮すると、大規模イベントよりもターゲット層に向けた独自の発表が適しているのかもしれない。
Xperia 1 VIIの発表は5月か ソニーのこれまでのパターンを検証
MWCでの発表が見送られる中、Xperia 1 VIIの公開時期についての関心が高まっている。過去の発表時期を振り返ると、Xperia 1 VIは2024年5月に発表されており、それ以前のXperia 1 Vも2023年5月に登場している。この流れを考えると、Xperia 1 VIIも2025年5月に発表される可能性が高いといえる。
ソニーはここ数年、新モデル発表をオンラインイベント形式で行っており、MWCやCESといった国際イベントには参加しない傾向が続いている。独自の発表イベントを選択することで、競合他社の製品発表と直接ぶつかることを避け、自社製品に注目を集める狙いがあると考えられる。
特にXperiaシリーズはカメラ性能に重点を置いており、その技術的進化をじっくりと伝えるためには、ソニー単独の発表が適しているのだろう。また、ティザー動画の公開タイミングも重要なポイントだ。Xperia 1 Vや1 VIでは、正式発表の1か月前からティザーが公開され、徐々にスペックの詳細が明かされる形となっていた。
これを踏まえると、Xperia 1 VIIも2025年4月頃にティザーが登場し、5月に正式発表される可能性がある。発売時期については明確な情報はないが、例年通りなら6月以降になると予想される。
MWC不参加でXperiaの影響力はどう変化するのか
XperiaシリーズがMWCで発表されないことで、業界における影響力がどう変化するのかも注目されるポイントだ。かつてMWCはスマートフォン業界の一大イベントであり、多くのメーカーが最新モデルを発表する場だった。2025年もSamsungやXiaomiをはじめとするメーカーが新製品を披露することが予想される。一方で、ソニーはこの場から距離を置く選択を続けている。
この戦略にはメリットとデメリットがある。メリットとしては、競合の発表と被らないことで自社製品に注目を集めやすい点が挙げられる。また、オンラインイベントを活用することで、ターゲット層によりダイレクトに情報を届けることが可能になる。
一方で、MWCのような国際イベントに参加しないことで、メディアの報道機会が減少し、新規ユーザーへの認知度向上が難しくなる可能性もある。近年のスマートフォン市場は、AppleやSamsungがシェアを拡大し、XiaomiやOnePlusなどの中国メーカーが急成長している。
こうした状況下でXperiaが独自路線を貫くことが、今後の市場シェアにどう影響するかは不透明だ。しかし、Xperiaシリーズは独自のカメラ技術やハードウェア設計にこだわりを持つユーザー層に根強い支持を得ており、従来のファン層を維持するためにはこの戦略が適しているともいえる。
Source:NotebookCheck