OnePlusが長年採用してきた独自の物理スイッチ「Alert Slider」が、次期モデルで姿を消すかもしれない。新たなリーク情報によれば、OnePlus 14ではこのスイッチがAppleの「Action Button」に近いものへと置き換えられる可能性がある。

Alert Sliderは、ワンタッチで通知プロファイルを切り替えられる便利な機能として、多くのユーザーに支持されてきた。しかし、Appleのミュートスイッチとの類似性が再び議論される中、OnePlusはより多機能な新ボタンを導入する方向へシフトしているようだ。

また、OnePlusの親会社であるOppoは、最新の「Find X8」シリーズにおいてAppleのカメラ操作ボタンを模倣し始めており、今回の変更もその流れの一環と考えられる。著名リーカー「Digital Chat Station」によると、Oppoの最上位モデル「Find X8 Ultra」に2025年3月までにこの新ボタンが搭載される可能性があり、それがOnePlus 14にも採用される公算が高い。

過去にOnePlus 10TでAlert Sliderを廃止した際にはユーザーから強い反発があったが、今回の新ボタンがカスタマイズ可能で利便性が向上するのであれば、より広く受け入れられるかもしれない。

OnePlus 14の新ボタンはどのような機能を持つのか

OnePlus 14に搭載される可能性がある新ボタンは、従来のAlert Sliderと異なり、多機能化されると予想されている。AppleがiPhone 15 Proシリーズで導入した「Action Button」に近い仕様になる可能性が高く、単なるサウンドプロファイルの切り替えにとどまらず、アプリのショートカットや特定の操作を割り当てられるカスタマイズ性を備えるかもしれない。

AppleのAction Buttonは、ミュート機能のほかにカメラ起動やボイスメモの録音、アクセシビリティ機能の起動など、さまざまな用途に対応している。OnePlusも、これに倣い、スマートフォンの操作性を向上させる方向で進化させる可能性がある。例えば、長押しやダブルタップの動作をカスタマイズできる仕様になれば、ユーザーごとに最適な使い方を設定できるだろう。

また、OnePlusの親会社Oppoが次期フラッグシップ「Find X8 Ultra」にこの新ボタンを搭載すると予想されており、そこからOnePlus 14にも技術が波及する形になるかもしれない。Find X8 Ultraのボタンは、カメラ機能との連携を強化する可能性が示唆されており、OnePlus 14でもシャッター操作や動画撮影のトリガーとして利用できる設計になる可能性がある。

この新ボタンがAlert Sliderに代わる形で搭載される場合、物理スイッチならではの快適な操作感を維持しつつ、より柔軟なカスタマイズ性を提供できるかが注目される。過去のOnePlus 10Tの事例のように、単なる機能削減ではなく、ユーザーにとってメリットのある進化を遂げられるかが鍵となるだろう。

OnePlus 10Tの反発から学ぶ 新ボタンの成功のカギとは

OnePlusは過去にAlert Sliderを廃止しようとしたが、ユーザーの強い反発に直面した。特にOnePlus 10Tでは、バッテリーや冷却性能を向上させるためにスペースを確保する目的でAlert Sliderを排除したが、利便性を重視するファンの間で否定的な意見が多く見られた。結果として、OnePlus 11では再びAlert Sliderを搭載する形となり、この機能がブランドの象徴の一つであることを改めて示した。

しかし、今回の変更は単なる削減ではなく、新たな利便性を加えることを目的としている可能性が高い。AppleのAction Buttonのように、カスタマイズ性が向上し、個々のニーズに応じた機能を割り当てられる設計になれば、OnePlusユーザーの評価も変わるかもしれない。

また、OnePlusの特徴のひとつに、ゲーミングや動画視聴の快適性を追求する姿勢がある。新ボタンがゲームモードの切り替えやカメラのシャッター、音声アシスタントの起動といった用途に対応すれば、日常の使い勝手が向上する可能性もある。例えば、タップする回数や長押しの時間によって異なる動作を割り当てられる仕様になれば、従来のAlert Sliderよりも柔軟なカスタマイズが可能になるだろう。

ただし、物理的なスライド式スイッチのシンプルさや直感的な操作性を求めるユーザーにとっては、新ボタンが完全に代替できるかどうかが課題となる。もし誤作動が発生しやすい設計だった場合、過去のOnePlus 10Tのようにユーザーの反発を招く可能性もある。結局のところ、変更の成否は、新機能が従来のAlert Slider以上に便利であるとユーザーに納得させられるかにかかっている。

Oppo Find X8 Ultraとの関係 OnePlus 14への影響は

OnePlus 14の新ボタンに関する情報が浮上している中、OppoのFind X8 Ultraがこの技術の先駆けとなる可能性が指摘されている。OppoとOnePlusは同じ親会社の傘下にあるため、最新のハードウェア技術が両ブランド間で共有されるケースが多い。過去にも、OnePlusのカメラシステムや充電技術がOppoのフラッグシップモデルから派生したことがある。

Find X8 Ultraに搭載が予想される新ボタンは、Appleの「カメラコントロール機能」を模倣したものである可能性が高い。これはカメラアプリと密接に連携し、撮影モードの切り替えやズーム操作、シャッターとしての利用が可能になると見られている。OnePlus 14でも、このような操作が可能になれば、スマートフォンのカメラ性能を活かした撮影体験の向上が期待される。

また、Find X8 UltraはHasselbladブランドのカメラを搭載することが予測されており、OnePlusもこれに続いて高品質なカメラ体験を提供する可能性がある。もし、新ボタンがカメラのプロ仕様モードへの切り替えや、動画撮影時の手ブレ補正のトリガーとして機能するなら、スマートフォンの撮影性能に大きな影響を与えるかもしれない。

さらに、Find X8 UltraとOnePlus 14は同じ世代のデバイスであり、内部設計やソフトウェアの最適化が共通化される可能性が高い。過去のOnePlusとOppoの関係を考えると、OnePlus 14の新ボタンはFind X8 Ultraの実装を踏まえた上で調整されることになるだろう。

このように、新ボタンの導入は単なるデザインの変更ではなく、カメラ機能やスマートフォンの操作性全般に影響を及ぼす可能性がある。OnePlus 14がどのような形でこの技術を取り入れるのか、今後の発表に注目が集まる。

Source:NotebookCheck