Apple製品ラインアップの中から購入を見送るべきアイテムを特集した。最新技術への期待が高まる中、依然として「古さ」が目立つ製品や、次世代モデルへの切り替えが予想される製品がある。特にiPhone SEやMac Studioなど、一見お得に見える製品にも注意が必要である。
この記事では「買い控えすべきApple製品」とその理由を掘り下げていく。
iPhone SE (2022) の現状と購入を控えるべき理由
iPhone SE (2022) はコストパフォーマンスの良さで人気を集めるモデルであるが、登場は2022年3月と、既に2年以上が経過している。その間に他のiPhoneシリーズは着実に進化を遂げており、iPhone SEの性能は時代遅れとなりつつある。
特に、カメラ性能やバッテリーの持続時間といった要素では、より安価な中古やリファービッシュ品でも最新モデルに近い体験を得られる場合が多い。また、2025年にはAppleのスマートフォンでは廉価版と位置づけられるリニューアルの噂(iPhone SE 4)もある。したがって、今このタイミングで新品のiPhone SE (2022) を選ぶ理由は乏しいと言える。
「古さ」が目立つApple製品:HomePod MiniとApple TV
Appleの製品群の中でも、HomePod MiniとApple TVは「古さ」が際立つ存在である。HomePod Miniは2020年10月に発売され、既に3年以上が経過している。スマートスピーカー市場では競争が激化しており、AmazonやGoogleの製品が新しい機能を搭載している一方で、HomePod Miniは目立った進化を見せていない。
同様に、Apple TVも2022年10月のモデルが最新で、約2年間モデル更新が行われていない。特にストリーミングデバイス市場では、4K対応やAIを活用した映像最適化機能を搭載した競合製品が次々と登場しており、Apple TVの立ち位置は厳しいものとなっている。これらの製品を正価で購入するのは、費用対効果の観点から疑問が残る。
Mac Studio (2022) の性能限界と次世代への期待
Mac Studio (2022) は2022年に登場し、M1 UltraやM1 Maxチップを搭載したハイパフォーマンスモデルとして注目を集めた。しかし、2024年に入る現在、その性能は徐々に限界を迎えつつある。Apple Siliconの進化は早く、最新のM4シリーズチップと比較すると、Mac Studio (2022)の性能は劣る。
特に動画編集や3Dレンダリングといった高負荷の作業を行うユーザーにとって、より高性能なM2 ProやM3/M4チップを搭載した製品の方が優れた選択肢であると言える。また、価格面でも同様の性能を持つ新しいモデルがよりコスト効率に優れているため、旧世代Mac Studioを選ぶ理由は限られている。
10世代目iPadが抱える課題とは
Appleのエントリーモデルである10世代目iPadは、2022年10月に発売された。しかし、同シリーズのiPad ProやiPad Airと比較すると、その性能やデザインには明らかな差がある。特にプロセッサーが旧世代のA14 Bionicにとどまっており、最新のiPadラインナップと比べると処理速度や機能面で劣っている。
さらに、Apple Pencilのサポートが限定的である点や、ディスプレイ性能がProMotionを欠いている点もネックとなっている。これにより、動画編集やゲーミングといった負荷の高い作業には不向きであり、他の選択肢を検討するべきだと感じられる。加えて、価格帯が近いiPad Airが高い汎用性を持つことも、10世代目iPadの魅力を減少させている。